『主夫』だって『恋』してますけど何か?
(嬉しいんだろ。和樹。)
優は呆れながら見ていた。
けれど・・・和樹は必死に
抵抗している様だった。
(・・・・・・・・・和樹。)
女が和樹の腕から体に
抱き着いた瞬間に、
優は車のクラクションを鳴らした。
和樹は驚いていたが
少しすると、嬉しそうに
駆け寄って来た。
(・・・・まるで犬だな。)
車のドアを開けた
和樹を見て優は思った。
和樹にシッポがあれば今
必死にブンブンと振っているんだろう。
そんな事を考えていたら
先程の派手な女が和樹の腕を引っ張り
優の事を誰なのか聞いた。
優は早く帰りたかったので
”保護者です。”と笑顔で言った。
すると女は酷く
悔しい顔をしていなくなった。
(和樹を飼い馴らしたかったのか・・・・)
優は和樹がショックな顔で
助手席に乗ったのを確認すると
車を走らせた。