『主夫』だって『恋』してますけど何か?


走る車の中、いつもなら
どんなに冷たくしても、
ニコニコ話し掛けてくる
和樹が黙ったままだった。


だから優は、朝全く
喋ろうとしなかったマリンが
気になっていたので聞いた。


和樹は自分に嫉妬していた
と話すとまた黙る。



(さっきの保護者発言に
落ち込んでるのか・・・・・)

どんなに冷たくしても、
直ぐに立ち直る和樹にしては
珍しいなと思う優。



(昨日の夜もおかしかったしな・・・)

そんな事を考えながら
昼間茜に指摘された
鎖骨下のキスマークの事を
思い出す。



(和樹は・・・
肇にキスマーク付けられた事
気付いてた?)

なぜかずっと胸の奥にある不安。


(じゃぁなんで和樹は
私に聞いて来ないんだろうか?)



『藤堂さんとは、
もう終わったんですよね?』

『当たり前でしょ』


和樹に聞かれた質問に
答えた自分を思い出す。



(知っててあんたは聞いたの?)


優は助手席に座る
和樹をちらりとみた。



和樹は窓の外を眺めている。



(なんで・・・・
和樹は私の前からいなくならないの?)

優はそんな事を
考えながら運転を続けた。



<優SideEnd>



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