『主夫』だって『恋』してますけど何か?
和樹は・・・・
マリンが産まれる前までは
多少なりとも強引なところも
あったが、基本優が嫌だと言えば
無理矢理な事はしない。
優と重なり合う唇をゆっくりと離し
物欲しげに瞳を揺らす和樹。
「・・・・・部屋、いきましょ?」
コクン・・・
見つめ合う和樹の問いに
優は素直に応じた。
車を降りて、家に入る。
もう日付も変わった遅い時刻なので
瑠美とマリンとカイトは
客間で先に眠っていた。
カチャリ・・・・
静かに2階に上がり、ゆっくりと
優の部屋の扉を開く。
・・・・・パタンッ
「・・・・・優さ・・・ん・・・・・」
ドアを閉めたと同時に、
和樹は優を抱きしめてキスを始めた。
車の中よりも、熱く、激しく
優を求めているのが解るキス。
「・・・ハァ・・・・ん・・・・
かず・・・き・・・・」
優がキスの合間に名前を呼べば
和樹は嬉しそうに眼を細めて笑った。
(・・・・なんか安心する)
和樹と身体を重ねながら
バーでの複雑な気持ちが
優の中から消えていく。
大きくて温かい手が
宝物を触る様に自分に触れる。
(・・・・・・和樹)
優は小さく微笑んだ。
けれど・・・・
「・・・・ンッ・・・ンッ・・アッ・・・」
「・・・・・優さん可愛い」
優が小さな声で鳴けば
耳元で囁かれる言葉に。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・)
優は哀しそうに
和樹から目を逸らした。
<優SideEnd>