『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「・・・・・優、和樹君は
お父さんとは違うわ。
ちゃんと和樹君を見てあげなさい。」

空港で別れ際、瑠美が
優の手を握りながら言った。


「・・・・・・・体に気をつけてね。」

優は瑠美の言った事に
返事はしない。



「・・・・近いうちに、
また戻る様にするわ。
その時は、和樹君と二人で
旅行にでも行きなさい。
子供達は私が面倒みとくから。
和樹君によろしく伝えて頂戴ね。」

瑠美はため息をついた後
気を取り直す様に笑顔になり言った。


「仕事が暇だったら考えとく。」

優は口元だけ上げながら言った。


「もうっ!
じゃあまたね!」

瑠美は笑いながら
フランスへ帰って言った。



(お母さんも茜も
和樹、和樹って・・・・)

優は小さなため息をついて
空港を後にした。





------月曜日-------


「優さん、おはようございます。」


「おはよ。」


瑠美がいない、今まで通りの朝。



「ママ〜!
土よう日うんどうかいだよ!」

マリンが優に駆け寄る。


「・・・・・・ごめんねマリン。
土曜日ママ行けないの。
雨が降って日曜日なら
行けるんだけど。」

優はしゃがんでマリンに
言った。


「なんで!
ママ行くってやくそくした!」

怒るマリン。


「なるだけって言ってたでしょ?」

言い聞かせる優。


「やくそくしたもん!」

頬を膨らませたマリン。


「マリン・・・・
ママがお仕事大変なの知ってるよね?」


「しらないもん!
いっつもしごとしごと!
ママなんてだいきらい!」

マリンは叫ぶと和樹の元へ走った。



< 210 / 532 >

この作品をシェア

pagetop