『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・・優、和樹君は
お父さんとは違うわ。
ちゃんと和樹君を見てあげなさい。」
空港で別れ際、瑠美が
優の手を握りながら言った。
「・・・・・・・体に気をつけてね。」
優は瑠美の言った事に
返事はしない。
「・・・・近いうちに、
また戻る様にするわ。
その時は、和樹君と二人で
旅行にでも行きなさい。
子供達は私が面倒みとくから。
和樹君によろしく伝えて頂戴ね。」
瑠美はため息をついた後
気を取り直す様に笑顔になり言った。
「仕事が暇だったら考えとく。」
優は口元だけ上げながら言った。
「もうっ!
じゃあまたね!」
瑠美は笑いながら
フランスへ帰って言った。
(お母さんも茜も
和樹、和樹って・・・・)
優は小さなため息をついて
空港を後にした。
------月曜日-------
「優さん、おはようございます。」
「おはよ。」
瑠美がいない、今まで通りの朝。
「ママ〜!
土よう日うんどうかいだよ!」
マリンが優に駆け寄る。
「・・・・・・ごめんねマリン。
土曜日ママ行けないの。
雨が降って日曜日なら
行けるんだけど。」
優はしゃがんでマリンに
言った。
「なんで!
ママ行くってやくそくした!」
怒るマリン。
「なるだけって言ってたでしょ?」
言い聞かせる優。
「やくそくしたもん!」
頬を膨らませたマリン。
「マリン・・・・
ママがお仕事大変なの知ってるよね?」
「しらないもん!
いっつもしごとしごと!
ママなんてだいきらい!」
マリンは叫ぶと和樹の元へ走った。