『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「藤堂さん!」

茜さんに連れられて、
百貨店のイベント会場へ戻る。


「・・・・笹木野と和樹君?」

藤堂さんが戻って来た
俺に不思議な顔をする。


「ちょっと時間下さい!」

茜さんは仕事中の藤堂さんを
無理矢理連れ出す。



「おいっ!笹木野!
俺仕事中・・・・」


「藤堂さんにも関わる問題なんです!」

茜さんは勢いだけで、渋る
藤堂さんをイベント会場の
隅っこまで連れてきた。



優さんは電話には出なかったみたいだ。



「・・・・いきなり何なんだよ。
和樹君まで戻ってきて・・・」

藤堂さんは眉をしかめた。


「小夜子に和樹と優が婚姻届
出してない事がばれました。」


「・・・・どこから。」


「和樹の弟。
マリンの事はまだばれてない
みたいですけど。」


「・・・・落ち着け笹木野。
婚姻届出してない事くらいなら
面白いだけで済むだろ。」

藤堂さんは焦る茜さんに冷静に言う。



確かに、さっき藤堂さんは
婚姻届出してない事くらいは
大丈夫って言った・・・・・



優さんには迷惑かけるけど・・・・



「でも・・・・そこから興味を
持った人間が沢山詮索しだしたら?」

茜さんは真顔で言った。


「・・・・まぁな。
優は俺と別れて直ぐに
妊娠してるしな。」


「でも、俺の子供だって
言い切れば・・・・」

難しい顔した2人に俺は言った。



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