『主夫』だって『恋』してますけど何か?


『もしもし〜なんだよ和兄。』

だるそうな義樹の声。


「お前!
小夜子から連絡きたりしてないよな!?」


『あ?何で知ってるの。
昨日電話かかってきたけど。』


うそ・・・・・


「何て?まさかマリンの事・・・・」



『あぁあれね。
母さん達から聞かされて
ビックリしたよ。

マリン和兄の子供じゃなかったんだね。

俺、ちょっと和兄の事尊敬したわ〜』


「ありがとう・・・・って
そうじゃなくって!
小夜子に言ってないだろうな!?」


義樹の返答にケータイを
持つ手が震えだす。



「和樹!弟何だって!?」

震える手で電話を切った俺に
茜さんが心配そうに聞いてきた。



「・・・・・すみません。
義樹、婚姻届出してないって事は
言っちゃったって・・・・
マリンの事は言ってない
みたいですが。」


最悪だ・・・・・



「ちょっと!?
小夜子に直ぐに電話かけて!」

茜さんにはさっきの
ウキウキ感は全くない。



俺は小夜子に電話した。


「・・・・・出ません。」


何度かけてもケータイは
留守電に切り替わる。


「・・・・会社は!?
小夜子の勤めてる会社はどこ?」


「・・・・俺知らないです。」


「使えないわね!
藤堂さんなら解るの?」


「・・・・多分・・・。」


「行くわよ和樹!」


「え?どこに・・・・」


「藤堂さんのとこよ!
優にも電話する!」

茜さんは電話をかけながら
俺の手を引き、速足で
百貨店に向かって歩きだす。


俺はベビーカーを押しながら
慌てて茜さんについていった



・・・・・・なんだか大変な事に
なっちゃったみたいです。



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