『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「で?昨日、何があったわけ?」
優と茜はゆったりと座れる
ソファーを置いた休憩室に移動した。
「あ〜・・・まずは、顔合わせで
肇がいて驚いた。
肇は私の会社って
知ってたみたいだけど。
・・・・顔合わせは普通にこなした。」
「うん。」
カチッ・・・・
優の話しを聞きながら
茜はタバコに火をつけた。
「で、夜は顔合わせをした人達と
食事の予定だったでしょ。」
「うん、ボードに書いてたね。」
「もちろん、肇も来た。
いつも通りって思ってお酒の配分
考えて飲んでたんだけどさ・・・・
お手洗いに席を立って、
トイレから出たら肇がいた。」
優は茜のタバコの煙りを見つめる。
茜は黙って聞いていた。
「・・・・・・で、無理矢理トイレの横の
非常口から外に出されてキスされた。」
「はぁ?まじで?」
茜は驚く。
優は着ていたタートルネックを
無理矢理鎖骨下まで下げて
茜に見せる。
「・・・それってキスマークだよね。」
そう聞いた茜に優は頷く。
「まさか・・・あんた達そこで・・・・」
茜のタバコを吸う手が止まり
灰が落ちそうになる。
「まさか。
まだ食事中だったし。」
優は落ちそうになるタバコの灰を
茜に指で示しながら答えた。