『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・・・・茜?」
優にはどこに茜が爆笑する
ポイントがあったのか解らなかった。
「ひぃぃっひっ・・・苦しい!
あ〜もうっ!
何であんた達はそういつも
面白い関係なわけ?」
茜は目に涙まで溜めている。
「何がよ。
意味が解らない。」
優は整った顔をしかめた。
「だって、ありえる?
事実婚で、あんたは元彼に再会して
旦那はお隣りの奥さんと抱き合う仲?」
「全然、面白くないわよ。」
「なんで〜?
堂々と浮気できる訳でしょ?」
「別に・・・・・浮気しようなんて
思ってないわ。」
「どうだか!
まぁ、和樹は出来心だと思うよ!
あんたが冷たいから!」
茜はニヤニヤしながら言った。
「いい加減、婚姻届だしたげなよ優!
和樹5年も頑張ってるんだよ?
だいたい、カイト産んだ時点で
そのつもりじゃないの?」
「別に・・・・・・
いつ和樹がいなくなっても
いいように婚姻届出さないだけよ。」
優はまた目を綴じた。
「まだそんな事いって〜!
私、藤堂さんは賛成しないからね!」
「・・・・それはないから。」
優は茜の目を見て言った。
「うん。
あ〜いいなぁ!
私も若い主夫欲しい!」
茜は叫んだ。
「もう、いい?
仕事にもどるわよ。」
そう言って優は残りの
仕事に取り掛かった。