『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「皆さんさようなら!
残業はほどほどに!」
夕方・・・・
残業嫌いの茜の声がフロアに響く。
「「お疲れ様です!」」
フロアにいた数名の社員が
茜に挨拶を返した。
「・・・・もう定時過ぎたんだ。」
茜の声で気付いた優。
藤堂に電話した後からまた
仕事に没頭していた。
(茜ってどうして残業しないで
仕事ちゃんと終わるんだろ。)
ほとんど残業をしない茜。
かといって、彼女の仕事には
手抜きは見えない。
関心しながら優はまた残りの仕事を
片付けだした。
「・・・・・ふぅ」
残業の途中で休憩を入れ、コーヒーを飲む優。
(・・・・肇から返信なしか)
ふと携帯を見て思う。
時刻は8時を回ったところ。
(・・・・約束の時間聞いてないし。
留守電聞いたかな?)
疑問を感じながら
発信ボタンを押す。
でもコールするだけで
繋がらない電話。
(・・・・・・まさかね。)
優は携帯を耳にあてながら思い出す。
-------昔、藤堂と
外で待ち合わせをした。
同じ会社の先輩、後輩だった二人。
その日、藤堂は外周りで
会社には戻らなかった。
優は突然上司に仕事を降られ
それを熟していたら、気付けば
待ち合わせの時間はとっくに過ぎていた。
慌てて藤堂に電話するが繋がらない。
優は藤堂もお客に食事でも
誘われたのかと思い
残りの仕事を終わらせた。