気持ちの先にあるもの
いざ病室の前に立つとすごい緊張する・・・

まだ10時半かぁ。
あの2人が来るまでまだまだあるんやな。。

不安になってきた、
そもそも私との約束のせいでこうなったんやし・・

どんな顔してあったらいいんかな。
笑って迎えてくれるかな、いつも通りに話せるかな。

それからそれから・・・


ガチャッ・・・


えっ・・・


「きゃっ!!」


いきなりドアが開いた!
いきなり過ぎて声を出してしまった。。


「あらっ!!雪江さん?
ごめんなさい、いるって知らなくて。」

「い、いえ!すいません。今来たとこで・・あの春樹君大丈夫ですか?」

「ありがとうね、わざわざ!春樹ね、意識が戻ってからすごい元気なの!ただね・・・」

「ただ?なんですか?」

「雪江さんにもお願いなんだけどあの事故の事は言わないでほしいの。
春樹、自分が事故に合ったって記憶が無いみたいなの。。」


えっ・・・・

「や・やっぱり後遺症とかですか・・?」

「分からないの。今から先生に相談に行くつもりだからゆっくりしてて!ねっ」
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