君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
「純哉と俺は中学の時からの知り合いで、仲良くなったのは高校。真司も高校だったな。陵は純哉からの紹介で、大学から」
「純哉さんとは中学からの知り合いなんですか?」
「種目は違うけど純哉も陸上やってて、大会でよく会ってたんだ。タメだから仲良くなってたし。一つ下の真司も同じ学校の陸上部で、純哉と種目が被っててね……」


久仁彦さんは高校時代の真司さん、純哉さん、久仁彦さんの3人の交流について懐かしそうに話してくれた。




「陵さんとはどうだったんですか?」
「陵?陵はさっき話した通り、純哉の大学の友人だったんだよ。俺はプロになりたくて、大学に行ったようなもんだった。真司は教師になりたいって思ってたみたい。ただ、体育教師になりたかったけど、親……特に父親が5科目にしろって言ってな。それで真司は英語教師(外国語)になったんだ。部活で陸上は教えられるからそれでもいいって言ってたけどな」
「そうなんですか」




久仁彦さんと話していると一通のメールが届いた。
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