薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~


あの日も俺は紫音たちと遊ぶために、藤岡本家邸を訪れていた。


常に藤岡本家邸というわけではないが、今日は紫音が良いものを見せたいということで藤岡本家邸へ来たのだ。来た俺に初めて紫音が生けた生け花を見してもらい、凄い凄いと称賛の言葉を向けたまでは良かった。良かったのだが……。









「紫音っ」
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