薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~




『またあしたもあおう、しおん。あさってもしあさってもわたるのあさってもここであおう』



『うん!!やくそくね。それできょうみたいにたくさんたくさんあそぼう』



小さな約束。淡い約束。無邪気な約束。まさにそれである少年少女の約束は期限まで果たされることはなかった。でも彼女たちは再び見えることとなり、己が道を定めた。その過程を語ったのがこの物語。そうして別れることとなった2人であるが、再び2人の道が重なる場所があるかもしれない。あったとしてもそれはまた別の話である。
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