薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~



紫音と同じように制服―――黒で襟に白いラインが一本入っているセーラー、紅色の目立つ紅いリボン、セーラーと同色の黒いスカートに身を包む。茶髪のショートカット。幼い顔立ち。活発さを感じさせながらもどこかお嬢様独特の気品を感じる。


少女の名を宮下茜という。


彼女は紫音の友人だ。



「おはよう」



茜はいつものように右手を軽く上げる。それに答え、紫音もまた右手を軽く上げる。



「うん。おはよー」



毎日の日課を終えると微かに笑いあい、歩を進める。


そうして彼女たちはいつものように教室へと向かう。
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