隣の彼女は・・・

「お前になんか頼むことなんか
何にもないから・・・」


「何強がっちゃってんの?
淋しいくせに。」


バシッと鈴が俺の肩を叩いた。




一人になりたいのに

この女は・・・



マジでうざいから

少し脅かしてやろうと思った・・・




「何してくれる訳?

年頃の男一人のうちに来て・・・」



俺の肩を叩いたその腕をすぐさま掴んで


えっ?


て顔で突っ立ってる鈴を

グイッと引き寄せた。






鈴の・・

抱きしめたその

思いのほかやわらかい感触に・・・




おい・・・

俺ってば・・・


自分が男であることを・・・



何で?


何でこいつで実感するんだ?




そんなこと考えながらも


間近にある鈴の顔


俺は、思わず唇を重ねていた



数秒?数分?



慌てて鈴を突き放し・・・



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