隣の彼女は・・・
「どうした?浮かない顔して。」
教室に入ろうとして神崎先生に呼び止められた。
「いえ・・・別に。」
俺の顔に出てるんだろうか?
まだ、ジイ~ッと俺の顔を見てる。
そして
「さくらとなんかあったとか?」
それもある
けど・・・
「そう言えば・・・
神崎先生・・・」
「何?」
「結婚してたそうですね。」
俺は、神崎先生の反応を窺った。
俺たちの側を通り過ぎようとした
女子が立ち止まる。
それから、慌てて教室に駆け込んで行った。
それを、見ていても平気な顔。
「うん、そう、結婚してるよ。あれ?
さくらと会った?」
別に隠す程のことじゃないらしい・・・
でも、今の女子の反応からすると
かなり騒ぎになりそうだけど・・・?
「ええ、昨日・・・と今日も」
「ふう~ん。で?それがショックだったとか
言わないよね?」
反対に聞かれ・・
え?
「違います!」
即否定
神崎先生が結婚してたって
俺には関係無い