隣の彼女は・・・
「絶対違う!」

「何が?」


えっ?


目の前に


「うぉっ!

何でお前が居るんだよ?

鈴!」


鈴が俺の顔を覗き込んでいた。



俺は

散々悩んだ挙句に

いつの間にか寝てしまったらしい。



「ヨダレ付いてるよ。」


鈴が俺の頬っぺたを指差す。


「うるさいな・・」


慌てて起き上がり

手の甲でゴシゴシこすると


「また、いやらしい夢でも見てたんでしょ?」


と言いながら鈴は


「あのなあ・・・鈴お前さ・・・」


言い返そうとする俺に


俺の隣・・・

俺のベットに腰掛けた。



「お・・おい、・・・」


大したことじゃない

のに


何なんだ?


一気に体温が上がったような

体が熱くなった。



鈴は、そんな俺の様子に気付かない。



ベットに深く腰掛けているので

足が床に届かず

そのまま伸ばして

両足をバタバタさせ・・・



うん?



確か・・・

鈴がこうやって
座って足をバタバタさせる時って・・・





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