隣の彼女は・・・
楽しくない?

もう一度話し出し・・・


でも


さくらはもっと上の空になった。


どうやら



うしろの声が原因らしく・・・




男性の声だ。


さくらの後ろ・・・衝立の向こうの席。


「本当なのかい?」

その声の主が聞いた。

「うん。3カ月だって・・・。」

相手は女。

「俺の・・・?」

「当然じゃない!」

女の方が少し声を荒らげた。



声の主は、さくらの知ってる人物?



さくらの意識は全部後に行ってしまって

俺だけ取り残された感じ?



さくらの目の前に俺は居るのに・・・



さくら


こっちを見てよ。




それでも俺は、取り留めない話しを続けて・・・




「さくらさん?さくらさん?

どうしたんですか?」



とうとう、

大きな声でさくらを呼んだ。



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