あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
だって、目の前に優也の顔があったから。


その瞬間訪れた唇の甘い痺れ。


その余韻に浸る間もなく離れていく。


頬が熱を帯びる。


あたしのその様子を見た優也は、クスリと笑った。


「ゆ、優也……!!ここ、お店の中……」


そう言って辺りを見回すと、一人も人の姿を確認することが出来ない。


なんで?


「あぁ。僕等の父達がセッティングしたんだよ。二人きりになれるように。」


そう言う優也の瞳はあたしを捕らえて離さない。


「僕が期限まで我慢出来ないって言ったから、急いで準備したんだけど」


優也の言葉を聞いて、あたしがどれだけ優也に愛されているか分かる。


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