あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「僕がどれだけ我慢したと思ってるの?その分、全部受け入れてね?」


優也はそう言うなり、あたしの頬に触れてきた。


恥ずかしくて、でも嬉しくて、だからあたしは優也の手を受け入れた。


「さや……好き」


優也が耳元でつぶやく。


「あたしも好き……」


ふいに目が合って二人でクスリと笑った。


「さや、目を閉じて?」


「なんで?」


「いいから」


そう言われてあたしは目を閉じる。


しばらくすると左手に違和感が。


「もう開けていいよ」


目を開けると、優也がクスリと笑っていた。


あたしはさっき感じた違和感を確かめるために左手を見た。


< 203 / 343 >

この作品をシェア

pagetop