あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「じゃあ、何があったか話してごらん。ゆっくりでいいから」


その言葉に導かれるように、あたしは少しずつ話始めた。


ストーカーのことも今日あったことも。


今まで話すことをためらっていたのに、すんなりと言葉が出てくる。


優也は、あたしの話にときどき顔をしかめつつも真剣に聞いてくれた。


あたしは肩の荷が少し軽くなったような気がした。




「気付かなくてごめん。辛かったよね」


あたしが全て話終えると優也はそう言った。


優也は悪くない。


だから謝らないで、そう言いたいのに、声を出したら泣いてしまいそうで、あたしはただただ首を横に振った。


「明日、きちんとお義父様に言おうか」


「うん」


「じゃあ、この話はおしまい」


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