*憧れの先輩と同い年のアイツ*
『やばっ!!もうこんな時間!?』



携帯を開くと、由衣からの着歴が何件か残っていた。



(ごめんね由衣~!!)



急いで階段を下り、玄関の扉を開けると、やはり由衣が立っていた。


その手にはケーキの箱が握られていた。



『来てくれてありがとう!何?ケーキ買ってきてくれたんだぁ!』



美加は声を弾ませる。



甘い物が大好きな美加なら、食欲がなくてもケーキなら進むはずだ。

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