*憧れの先輩と同い年のアイツ*
美加はお皿とフォークを用意すると、由衣と一緒に二階へ上がった。


ベットに腰掛けていた由衣は、早速尋ねる。



「で?何があったの?」


『実は…』




美加は由衣にここ数日で起こった出来事を語りはじめた。


ファーストフード店で有志が言った言葉がきっかけで彼と気まずくなったこと。


竜也と付き合ってからも気になり、悩み過ぎて倒れてしまったこと。


保健室では竜也がずっと付いていてくれたこと。



「ふ~ん、その時付けられたんだぁ?」



由衣は美加の首筋の赤い部分を指差した。



『な!何で分かったの!?そんなに目立つ?!』



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