*憧れの先輩と同い年のアイツ*
『先輩、あさって私とデートして下さい』


「えっ、いいけど…美加と一緒にいたいし…」



いきなりの美加からの誘いに、竜也の胸には嬉しさというより驚きが湧いた。



『…じゃあ、あさって11時に駅で待ってます』


「わかった。じゃあ、楽しみにしてるから」


『はい…』



こうして二人はクリスマスイブを前に会うことになった。


美加の声色がいつもと違う気がして、竜也の胸には一抹の不安がよぎった。



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