*憧れの先輩と同い年のアイツ*
『実はね……』



美加は、恥ずかしがりながらも、昨日起こった出来事の一部始終を由衣に話した。




屋上へ行ったこと。

竜也が以前から美加を知っていたこと。

告白されたこと。

……キスをしたこと。




「へぇ~、先輩がね~。まあ、よかったじゃない、もうじきクリスマスだし!

そういえば美加、有志には言ったんでしょ?」



『え?』




急に出た名前に驚く。


有志とはファーストフード店での一件があってから、一度も連絡を取っていない。




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