*憧れの先輩と同い年のアイツ*
竜也についた初めての嘘。



(友達だからって、彼氏以外の人のこと考えるなんて、あたし最低だ…)


嬉しそうな竜也の顔を見るのが苦しくて、目を逸らしてしまった。




「じゃあさ、放課後計画立てよっか!」


『……』


「都合悪い?」


『…ごめん!今日は予定入れちゃっててι明日決めよーよ!』



美加は無理やり笑顔を作った。


二度目の嘘に、美加の心は潰されそうな程の罪悪感でいっぱいだった。



―クリスマスイブ迄あと5日―
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