キミとボクの部屋。


そのまま俺はカウンターに残った。

徐々に客が増える店内。

音楽もいつの間にか流行りのR&Bに変わっていた。

「兄さん何も頼まないのか?」

ふと声がして、俺は顔をあげた。

俺に声をかけたのはカウンターの奥にいた

きっとこの店のバーテンダー的な立場にいる

そんな人だった。

俺より2、3コ年が上な気がする。

そう言えばこの人は、

俺とアヤリが一緒にいたときもいたのか?

ってことは話を聞かれてた?

うわ-何か恥ずかしい。

恥ずかしい話はしてない。

だけど、恥ずかしい。

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