キミとボクの部屋。


「よかった。あの時いろいろテンパってたから

ぶっきらぼうに言っちゃってごめんね。

本当は、タオル。すごくうれしかった」

バーカウンターに座りながら君と話した。

あの日のことや、お互いのコト。

あの日、俺はずっとキミを見ていたことは

内緒にした。



「へぇ~お兄さん、コウタっていうんだ!」

「うん。キミはアヤリちゃん?」

「アヤリでいいよ。あたしもコウちゃんって呼ぶし!」

「コウちゃん?俺そんなあだな付けられるの

初めてなんだけど」

「そうなの?あたしの友達にコウヘイって

いたんだけど、その子のコトあたし、

『コウちゃん』って言ってたよ」

「まぁ、いいや。好きに呼んでよ」

「そうするつもり~」

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