オトナの秘密基地
そんな事を考えながら、さらしを包帯のようにくるくると丸めて枕元に置く。

浴衣に着替えて、足を高くして寝ていたら、体調はとても良くなった。

ほっとして、お腹を優しくなでていたら、むにっと、下腹部が勝手に動いた。

何だこれっ!?

それからまた、連続でむにむに、むにょんと動くそれが胎動だと、はじめて理解した。

お腹の張りがほとんどなくなり、さらしがない分、動きやすかったのかも知れない。

うわあ、胎動って、こういう感じなんだ!

ひとり、感動していたら、旦那様がこっちへ戻って来た。


「どうだ、治ったか?」


心配そうに見つめる目が、さっきと違う。

眼鏡を外した旦那様は、とても優しそうに見えた。

やっぱり、あの眼鏡がないと、とてもいい男だ。


「はい、だいぶ良くなりました」


そのまま、カツヤの隣の布団へ横になる。

親子三人、川の字になって眠る家らしい。
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