オトナの秘密基地
「いつの間にそんな腹になってたんだ?」


正さんが私のお腹を凝視して、驚いた表情を浮かべた。


「か~しゃん!」


引き離されたカツヤが、半べそをかいて私の胸にすがりついてきた。


「全く、邪魔な親子だな。

お前達さえいなければ、征二亡き後の遺産は家のモノだった。

ああそうか、和子が後家になったら、俺がもらってやればいいんだな。

カツヤも引き取って養子にすれば、安泰だ。

お前なんかにこの家の遺産を任せるより、俺が見てやった方が征二も安心するんじゃないか?」


そんな訳ないでしょう!

絶対にお断りだと、即座に首を振った。


「へえ、嫌なのか。

ますます目障りな女だな。

昔からお前は俺の事を無視しやがって!」
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