オトナの秘密基地
……それぞれ自分の言った事を振り返って、穴があったら、いや、なくても入りたい気持ちで沈黙、そして照れ笑いのくり返しをするうちに、家に着いた。

私が車から降りる時に、毎回さりげなくドアを開けてくれるのが嬉しい。

さらに今回はトランクからオムツも出してくれた。

……告白された後、すぐに手渡されたのがオムツっていうのは考えないことにしよう。

どうやら、車があるから母はいるみたい。

当然父は仕事に行っているし、ベビーカーがないから、愛実たちも留守。


「あの……上がっていきませんかって言いたいところなんですけど、今、母がいると思うんです」


「構わない、というより好都合。

まずはお母さんへ先に挨拶しておくか」


そう言うと、車のトランクから何かを出してきた。


「時期的にこれしかないけど、手ぶらよりいいだろう」
< 217 / 294 >

この作品をシェア

pagetop