オトナの秘密基地
「あの子にこんな素敵な彼がいたなんてねぇ。

だいたい、彼氏がいたことすら、今まで内緒にしてたんですよ。

だって、休日もどこにも出かけないで、ひたすらパソコンに向かって何かしてる感じだったし……」


余計な事を言わないでよ、お母さんっ!

中田さんは私を見て一瞬苦笑いした。

それから、お母さんにはさらっと納得の返事。


「ああ、それ、きっとSkypeですよ。

私と通信していることを、知られたくなかったんでしょう。

お互いなかなか休日が合わないので、パソコンで話すのが一番手っ取り早いんです」


「まあ、そうでしたか!」


PCを使えないお母さん、あっさりとそれを信じている。

ああ、そうだ、聞かなきゃならないことがあったんだっけ。


「ところでお母さん、私の名前って、どうやって決めたの?」
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