オトナの秘密基地
私が止めるより先に、飲み物が入ったバスケットを持った麗華が、ドアを開けて顔を覗かせた。


「え、開かない筈じゃ……?」


「二人っきりでいたくて鍵かけてたの?」


「やだも~、和実ったら積極的!

あれ、マスターったらここに居たんですか」


麗華の後ろから園子と桜も部屋へ入ってしまった。

そして、部屋に入ってからやっと、三人はただ事ではない雰囲気を感じ取った。

それも、麗華の一言で。


「こっちはラブラブなのに、そっちに修羅場の二人が見える……。

もしかしたら、除霊中?」


久しぶりに出た!

『麗華の霊感』


麗華はよく、私達には見えないものを見て、きゃーきゃー騒いでた事があった。

占いを一時期あんなに信じてたのは、霊を信じるのと同じ感覚だったから。

だけど遊びでやった「こっくりさん」には、絶対に参加しなかった。

「だって、見えるから」と言って。

それを思い出した私達は、顔を見合わせた。
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