紅の天使
「だったと思うって何だよ~(笑)
でもさっ、リリアってスッゲェんだな♪」


さっきまで落ち込んでたリーヴスはいつの間にかリリアの背中にもたれかかっていた



『…?
何で?魔術士って凄いかなぁ…』



不思議そうに首をかしげるリリア


「凄いよ
魔術士はね、千人に一人の確率で、それも心の綺麗な人間しかなれない貴重な存在なんだ
今、世界中探しても精々百人程しかいないんだよ
それほど魔術が難しいって事」



「へ~
…んで?
魔法と魔術ってどー違うんだ?」



『魔法と魔術の違いはね
まず魔法だけど、魔法は(物体)に宿る力を放出させて使う事が出来るの
【ファイアーボール】なら火の力って感じにね


それで魔術はね、(自分の願い)が形になって生み出されるの
【キュア】が良い例ね
傷を治したいって気持ちがそのまま形になって回復させちゃうの』


淡々と魔法と魔術の説明を続けるリリア

だがリーヴスはあまり理解出来てない



「???ιιι
…ん~…つまり魔法より魔術の方が大変って事?」



『そうなのかな…?
分かったの?』



「リリアちゃん、リーヴスに教えても無駄だよ
直ぐ忘れるし馬鹿だから」








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