漆黒のタクティック 【1巻】
でも、僕は、ほどほどにするということも一緒に伝えておいた。
だって、もしかしたら、相手には悪い事とか……。
さっきみたいに聞いてしまうかもしれないから。
ちょうど、お互いの家に帰る交差点にさしかかった時だった。
「やっと、見つけたぜ!」
後ろの方から男性の声が聞こえる。
すると、リズの顔色が変わった。
「その声は……まさか!?」
リズは後ろの方を振り向く。
僕も後ろを振り向くと、
怖そうな男の人が立っていた。