漆黒のタクティック  【1巻】


「あのね。ダイバとのかかわりの事を話しておきたいって」
「え?話したくない事は話さないで……」
「ううん!リュウならきっと話しても大丈夫だって、思うんだ。」
リズは悲しい顔をして、僕に話し始めた。
「私とダイバは、小さいころからの幼なじみだったんだ」

―――。
私とダイバは、いつも一緒だった。小さいころから家も近かったし。
私とダイバは約束したの。
「オレと、リズ。2人でさ一緒に魔法使いになってさ。一緒に世界を旅しようってのはどうかな?」
「一緒に!?いいの、私なんかで」
「ああ、2人で、世界地図を描こう」
「うん!」
オレンジ色に染まった夕日に照らされた草原。
2人は小指と小指で指切りをする。


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