シュガーレス
そこにいるのは、
座りながら携帯をいじっている小泉君。
口元にくわえたタバコからは、白い煙が空に向かって上っている。
音を立てないように、そーっと顔を戻す。
………………。
あはは、まさかね。
見間違いだよ。
幻を見るとか、どんだけメロメロなのよーもう☆
なんて、心の中で自分に突っ込む。
我に返り、もう一度覗いてみる。
すると、そこには誰も居なかった。
よ…良かった!
やっぱ、見間違いだよね。
そうだよ、あの小泉君がこんな所で喫煙なんて、
あり得ないあり得ない☆
「何してんの?」