シュガーレス
「な…っ!!」
私たちが唖然としていると、グイッとみっちゃんに腕を引っ張られた。
「…ち、ちょっとっ!?」
「保健室!
一応行くぞ。
先生、ちょっとけが人〜!」
抵抗する間もなく、私が反論しようとした時には既に、先生の許可までとっていた。
もうどうにでもしてくれ…。
今はもうこの場から去りたかった。
体育会系のみっちゃんは声がデカいから、目立つ目立つ…。
ふと、視線を感じて振り向くと
あれ?
…特に誰とも目が合わない。
何となく透の方を見ると、楽しそうに試合をしている。
少し、ホッとした。
まぁ見られたところで、気になんかしないだろうけど。