シュガーレス

「な…っ!!」


私たちが唖然としていると、グイッとみっちゃんに腕を引っ張られた。


「…ち、ちょっとっ!?」


「保健室!
一応行くぞ。
先生、ちょっとけが人〜!」


抵抗する間もなく、私が反論しようとした時には既に、先生の許可までとっていた。


もうどうにでもしてくれ…。


今はもうこの場から去りたかった。


体育会系のみっちゃんは声がデカいから、目立つ目立つ…。


ふと、視線を感じて振り向くと


あれ?


…特に誰とも目が合わない。


何となく透の方を見ると、楽しそうに試合をしている。


少し、ホッとした。


まぁ見られたところで、気になんかしないだろうけど。












< 130 / 209 >

この作品をシェア

pagetop