空蝉の光 -桜花乱舞-


「何なの…、一体…」



「君を助けに来たんだよ」



「は?」



「世梨ちゃんから聞いたんだよ。無理矢理婚約させられそうになってるって…。だから、助けに来たんだよ」



一哉君はまっすぐ私の目を見つめて来る。



助けに来てくれたの…?



私は素直に嬉しかった。



でも、此処には恭介がいるから、へたに感情は表に出せない。





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