空蝉の光 -桜花乱舞-


「お前は篠崎家の恥だ!しばらく、そこで反省していろ!」



そう言われ、俺は反省するまで家の庭にある土蔵の中に閉じ込められた。



俺は壁に寄り掛かると、爪を噛んだ。



「何で…、何でだよ…。俺の計画はこんなんじゃなかったんだ…」



強く噛んだせいで爪はかけ、血が滲んだ。



本当の計画は母親が襲われ、哀しむ桜を俺が慰め、惚れさせるというものだった。



でも、それは失敗に終わった。





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