プレシャス
逆ギレみたいに怒り出すのかな
それとも
…やっぱり今みたいに取り繕うのかな…
どのみち…
これ以上…惨めになりたくないから
口になんて出来ないけど…
「修~?」
遠くから聞こえる
さっきの女のコの声。
あたしと目が合うとほんの少し勝ち誇った顔で口許を緩めてた。
「あ、アイツ、うちの科の奴。俺、今ペアでやる課題あってさ~アイツとペア組まされてんだよ」
「…そう…なんだ」
めんどくせぇよなって笑うそんな修の声に
…修の嘘ばかりのそんな言葉に
だんだんと
指先が冷たくなっていく。
「…じゃあ…頑張って」
「あぁ、アレだ、課題全部終わったら、どっか遊びに行こうな」
小さい子をなだめるような軽い抱擁。
前から知っていた修の温もりが
知らない人みたいだったこと
たぶん
修は気が付かない