君がいたから。



ガシャン、と座った音が異様に部屋の中に響いた。


「はは、千佳。変なこと言わないでよ、
何言ってんの?全く。」


「...、自殺したの。ママが。」


「千佳、止めてってば。
あ、そうそう。久々に会ったんだしさ
学校の事とか色々教えてよ。最近どうなの?」


「独りになっちゃった。千佳、一人だよ...。」


「千佳、いい加減怒るよ?
で?どうなの?学校は。
もう、中学二年だもんね。どんな感じ?」


「...、死んだの!!ママがっ!!!
学校から帰って来たら、首吊って死んでたの!!!
少しぐらいは、話聞いてよっ!!
寂しかったの!!怖かったの!!」


「千佳...、嘘、母さんが...。」


よく見れば、千佳の腕が細い。
ちゃんと食べているのだろうか。
生活費は、どうしているんだろうか。


「千佳...、お金...、」

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