禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
やっぱり母は勘がいい。すぐにそこに突っ込むのだから。まさか、感づいちゃったかしら……
「え、うん。お店が遠いものだから、つい……」
と私は苦しい言い訳をした。和也は「あ、そう」と言って簡単に騙されてくれたけど、母はどうだろう。私は怖くて母の顔を見れず、すぐに背中を向けてキッチンへと向かった。
コーヒーを切らしたというのは実は嘘で、棚の奥に隠してある。コーヒーの匂いを嗅ぐと、胃がムカムカして我慢出来ないからだ。今も考えただけなのに、胃がちょっとムカムカしてしまった。
その原因が何なのか、私は気付いている。それは……お腹の中に赤ちゃんがいるから。早くも“悪阻”というものが始まっているのだと思う。
私の悩みはそれで、体調が悪い原因もそれ。そしてその事を知っているのは、産婦人科のお医者さんを除けば、私だけ。
「え、うん。お店が遠いものだから、つい……」
と私は苦しい言い訳をした。和也は「あ、そう」と言って簡単に騙されてくれたけど、母はどうだろう。私は怖くて母の顔を見れず、すぐに背中を向けてキッチンへと向かった。
コーヒーを切らしたというのは実は嘘で、棚の奥に隠してある。コーヒーの匂いを嗅ぐと、胃がムカムカして我慢出来ないからだ。今も考えただけなのに、胃がちょっとムカムカしてしまった。
その原因が何なのか、私は気付いている。それは……お腹の中に赤ちゃんがいるから。早くも“悪阻”というものが始まっているのだと思う。
私の悩みはそれで、体調が悪い原因もそれ。そしてその事を知っているのは、産婦人科のお医者さんを除けば、私だけ。