禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
 母に上がってもらい、リビングに通した。


「それよりもあんた、寝てなくていいの?」


「だから言ったでしょ? 大して具合が悪いわけじゃないんだって……」


「あら、サボリ?」


「サボリって……、まあ、それに近いかな」


 一番辛いのは心で、でも実際に体調も悪いのだけど、それを母に言うわけには行かなかった。


「今お茶入れるから、お母さんは座ってて?」


「あ、わたしがやるわよ?」


「大丈夫。お母さんはお客さんなんだから、座ってて」


「はいはい」


 私はキッチンに向かいかけたのだけど、ふとある事を思って足を止めた。


「お母さん、悪いけど紅茶でいい? コーヒーを切らしちゃって……」


「それはいいけど、大のコーヒー好きのあなたが切らすなんて、珍しいわね?」


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