貴方まであと1cm
キー ガチャン


「「はぁ、はぁ、はぁ・・・」」


2人の少女が息を切らせながら着いたのは

屋上――――――。


2人は日陰に腰を下ろした。


「はぁ...はぁ...はぁ...涼...」

「ん・・・?何・・・?」


「はや...す..ぎる...」


「ごめん、ごめん。何かクラスに居るのが怖くてね」


私は心の中で大きく頷いた。


「私も怖かった」

そう言った瞬間、涼がこちらを振り向き

またもや鬼の様な顔とかした。


でも、その顔は一瞬だけで

次には興味津々の様な顔になった。


「で?」

「えっ?でって何?」


梨乃はキョトンとした顔になった。


「何?じゃないわよ!月くんのことよ!

つ・き・く・ん!!」


「えっ・・・」

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