貴方まであと1cm
私は『月』という名前を聞いた瞬間に

顔が赤く染まっていった。


「どうなったのよ?」


「どうって・・・別に・・・///」


「別に・・・じゃないでしょうが!

顔が真っ赤なのに!」


そう言われた瞬間、自分の手で顔を隠した。


「ほら、ほら。そんなに顔が真っ赤になることでもしたの?」


「.....してない.....」


「ちょっとー!その最初の間はなんなわけ!?」


「.....別に.....なんにもなかったよ....」

私はそう言いながら体育座りの足の間に

顔をうずくめた。


「ただ....」


「ん?ただ何?」


「・・・ただ、その........」


「その?」


「お姫...様...ーーーされただけ」


「ん?お姫様のあとが聞こえない」

そお言いながら興味津々に聞いてきた。


「お姫様・・・。まさか・・・!

お姫様抱っこされた....とか?」


私の体がピクッと反応した。
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