貴方まであと1cm
私は周りの人がびっくりする位の大音量で叫んだ。


電話越しからは梨乃の驚いた様な声が聞こえた。


『ど、どうしたの!?急に大きな声なんか出して?』

「こっちがどんだけ心配したと思ってんのよ!」

『えっ?』

「事故にあったんじゃないかって心配したんだよ?

今だってもう30分だし!」


私はその時嬉しくて嬉しくて

もう、涙が出そうなくらいうるうるしていた。

『ごめんね・・・?』

「えっ?」


私は梨乃が急に謝ってきたので驚いた・・・。

『そんなにも心配してくれてたんだね。

ありがとう。私は事故にもあってないし、

元気だよ。それに、もうすぐそっちに着くからさ?』


「うん。分かった!こっちで待ってるね?

それと・・・―――――」

『ん?何?』


「遅れたぶんと私を凄く心配させた分、おごらせるからね?」


『えー!?本当に?』

「本当だよ。これだけで済んだことだけでも

感謝してよね?」


『まぁ。本当にこれだけで済んだこともすごいよね。

うん、うん。すごいすごい。』


「ん?ならもうちょっと何かおごってもらおっか?」


私は意地悪そうに言った。

『えー!?大丈夫です大丈夫です!』

「そう?ならこっちで待ってるから早く来てよね?」

『うん!分かった。じゃあね!』

「うん。じゃあね」

私はそう言って電話を切った。




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