一緒に、歩こう




与えた罰は、重たい資料の入った

箱を1つ棚に入れること。

さっき動かそうと思って、

動かせなかった段ボール。




「軽っ」





聞こえてきたのは、

思いがけない一言。

思わず、矢野くんを

見つめてしまう。





「なあ、これ軽いけど」





「嘘、すごい重かったのよ?」




軽々と持ち上げ、

あっという間に棚にしまう。





「はい、終わり。これでいい?」






「うん、ありがと!助かっちゃった」




素直に喜んでいると、

矢野くんはあたしをまじまじと

見つめてくる。

やばい。

うるさかったかな。

それとも、みっともなかった?

なんて1人で焦っている時。




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