幽霊の思い出話
 山南さんと合流し、土方さんが来るのを待った。

「かなり芹沢さんたち酔っ払っていたから、お開きになるのはそんなに時間はかからないと思いますよ。土方さんたちがかなり飲ませてたし」

 総司は先程の様子を俺たちに話した。なるべく素早く終わらせ、俺たちは何事もなく過ごさなくてはいけない。

「近藤さんは?」

「芹沢さんたち見送って、自室に戻りました」

 山南さんはそう言ったあと、目を瞑り息を潜めていた。

 耳を澄ませると、先程のような声は静まっていた。

 しばらくするとガタガタと音が聞こえたあと、ぱたぱたと足音がした。

 俺たちは何も言わず土方さんが来るのを待った。
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