幽霊の思い出話

 幽霊に注意されるなんて・・・。本来私はこの状態に戸惑い、お祓いにでも行くべきなのかもしれない。害だってあるかもしれない。まだ3日くらいだから、わからないけど。

 でも、何故だか不思議と恐怖はなかった。最初こそ驚いたものの話しているうちに、そこに居るのは当たり前なんじゃないかと思い始めた。

 手を伸ばせば触れられる、そんな気さえしていた。

 もっと彼を知りたい・・・。そんな風に思うなんて。

「私、変かも」

 シャワーのお湯を頭に浴びながら、鏡に向かって一人呟いた。
< 29 / 279 >

この作品をシェア

pagetop